ドイツでのレイプ問題

Posted by 砂鉄 on 11月 8th, 2011 filed in ドイツ語記事

強姦者が証拠不足で有罪にならない事が増えてきている、という記事

Vergewaltiger werden selten verurteilt(強姦者は滅多に有罪にならない)
http://derstandard.at/1319182071768/Mangel-an-Beweisen-Vergewaltiger-werden-selten-verurteilt

概要

現在のドイツでは強姦被害者の10分の1しか強姦者を訴えないと言われていて、さらにそのうちの13%しか有罪にならない、10年前はまだ20%あったにも関わらず。

まず国選弁護士は有罪判決に足る十分な証拠がないと訴えないので裁判にならない。

証拠を提示することの困難さ

残留した精液のDNAチェックが有効なのは72時間以内で、この期間内に被害者が法医学者の元を訪れる決心をするのは難しい。

仮にDNA検査で精液が検出できたとしても、性交が同意のもとであったか強制された物かの説明責任が発生し、仮に肉体的に傷をおっていて医者の診断書があっても確実な有罪判決が下されるとは限らない。ただ「きついセックス」があっただけだと判断されるのだ。

最終的に裁判において重要になるのは「話の信憑性」である。「信憑性」とはつまるところ「話の無矛盾性」であるが、レイプされた女性はトラウマから正常に記憶を引き出せなくなっていることが多く時として矛盾をはらんだ証言をしてしまうことが多くある。この事も強姦者が有罪にならない原因となっている。

そして世間には「強姦の都市伝説」ともいうべき認識が広まっている。 強姦されたと訴えてる人の多くがレイプをでっちあげたか、もしくは自分から誘ったというものだ。

だがある研究によるとそのような告発は多くとも4%にとどまるとされている。

コメント欄

Standard.at では記事にコメント欄がついていて活発に議論が行われています。例えばこの記事の場合は現時点で300個以上のコメントがありました。

記事本文は被害者(告発者)よりでしたが、コメント欄は被告者よりとなっています。

「記事に有罪になる人の割合が減ってる理由が書かれてないんだけど。」

「タイトルはまるで無罪判決された人は全てホントは有罪だったといわんばかりだね。」

「有罪になる絶対数は変わらず、告発の件数が増えてるだけなのにその事に触れてないのはどうなの。」

単語

zur Anzeige bringen:(司法に)訴える
Schuldspruch:有罪判決
davontragen:(被害などを)被る
das Vorkommnis:(不愉快な)出来事
die Einvernahme:尋問、事情聴取(=Vernehmung)
das Strafrecht:刑法
Gehirnwäsche:洗脳

はてなブックマーク - ドイツでのレイプ問題

Leave a Comment