独検1級合格者による受験者に役立つかもしれないメモ

Posted by 砂鉄 on 2月 27th, 2012 filed in 資格

前回の試験に準1級と1級に併願で申し込んで両方共に合格しました。

自分の記録のためと、これから受ける方の参考になるかもしれないので感想などを書いておきます。

得点詳細

まず一次の得点ですが
準1級が86.98(最低合格点:55.03) 169点満点を100点に換算
1級が61.93(最低合格点:60.23) 176点満点を100点に換算
と1級はかなりギリギリの合格でした。

ちなみに和独・独訳抜きの自己採点は 92/144 だったので
和独・独訳部分は17/32点だと思います。

2次試験は合否のみで得点は出ないようです。

試験時間

各級の試験時間は独検のサイトを見ていただければわかりますが
http://www.dokken.or.jp/outline/
準1級は筆記90分、聞き取り35分
1級は筆記120分、聞き取り35分

となっています。時計を持参していなかったので正確な時間はわかりませんが準1級は恐らく30分以上残して終了しましたが、1級は和独・独和に時間がかかるため終了時間ギリギリまで解いていました。特に和独に大きく時間を取られます。

試験内容

なによりも試験を併願で受けたので一日拘束されるのがつらかったので体力に自信がない方は併願はやめておいたほうがよいかもしれません。

準1級は自分には何の問題もありませんでしたので特に書けることがありません。

1級は初めのことわざ・慣用句関連の5問と次の熟語関連の5問に超高難度の問題が出てきます。こう言っては何ですがあれは無理です諦めましょう。ことわざのほうがまだ対策ができそうですが、熟語関連は対策の方法も思いつきません。

読解は文章自体も難しいのですが基本的には一般的なドイツのニュースと大差ない内容です。やはり日本の公的な試験らしく自然科学や文化系統の話が好まれる傾向が有るようです。

過去問を見るかぎりでは
http://sz-magazin.sueddeutsche.de/hefte

から独検の問題が出題されることがよくあるようなので読んでおいて損はないでしょう。普通に面白い記事がよくありますし。

ただ文章の内容がわかっても選択肢の文の意味がよくわからず得点できない事がよくありました。ひどい話です。

聞き取り

聞きとりは読解に比べると簡単ですので出来れば全問正解、せめて間違いを1問だけに留めておかないと合格は厳しいでしょう。

読みあげ速度はドイツのニュースの0.9倍速程度で聞き取りやすい感じになっています。まあ、それでもやはりそれなりには難しいのですが…。

対策としてはDradioのWissenshaftが良いと思います。
http://www.dradio.de/portale/wissenschaft/

音声だけじゃなくテキストもついてきますので学習に適してるでしょう。試験問題に比べてかなり難しくなりますので、これらの音声が6割理解できるなら試験では9割ぐらいとれるでしょう。

余裕があればWirtshaftも聞くと良いでしょう。
http://www.dradio.de/portale/wirtschaft/

私は余裕がなかったので聞けませんでした。

和独・独和

和独、独作文ともに非常に難しい内容が出てきます。

和独はまだしも和独では普段ドイツ語の文章を書き慣れてる人でも「日本語→ドイツ語」の変換が脳の機能に備わってないためあります。

事前に何かお固い文章を色々と和訳しておいた方が良いでしょう。

2次試験

準1級、1級ともに口頭の2次試験があります。

準1級の2次試験の流れ

1.受け付けで受験票を渡し指定された教室で待機します。

注意事項を書いた紙を渡されるのでよく読んで指示に従います。
会場にもよるでしょうが大阪では20~30人程度の人がいました。他の教室もあったかどうかはちょっと覚えていません…。

教室内では携帯電話の使用は禁止されてるそうですがみんな普通に使ってました。(どういうこと…!?)

後は荷馬車に載せて連れられていく子牛のように自分の番が来るのを待つだけです。名前が呼ばれた試験管についていってください。なお待機教室に戻ることはできません。

(受付で本人確認がなかったので、替え玉防止のために写真付きの身分証の提示ぐらいはさせたほうがいいんじゃないかと…。)

2.試験開始

試験は試験官としてドイツ人が1人と日本人が1人の計2人で行われます。
まず簡単な自己紹介とその日の交通手段などを聞かれますので気軽に答えておきましょう。

写真を一枚ありますので(たしか初め裏返ってて、自己紹介が終わった時に「表を向けてください」と言われたような気がしますがよく覚えてません。)それについてドイツ人の試験官と会話をします。

英検の場合は日本人の試験官も会話に参加しますが、ドイツ語検定では参加されないようです。他の受験者の話も聞きましたが全員日本人は会話に参加して来なかったと言っておりました。

質問内容は
「写真に写ってるものを説明して」
「これはいつだと思う?」→「その理由は?」
「これはどこだと思う?」→「その理由は?」

今回は広場でくつろいでる人がたくさんいる写真だったので
「休みの日にこういう場所に行く?」
「日本人は休みが少ないと思う?」
あたりの話に派生していきました。

他の受験者も同じ写真で似たような話題をふられたそうなので、恐らく受験者全てで統一されてるのでしょう。

会話が終わったら席をたって荷物を持ち “Danke! Auf wiedersehen!” と言って教室を後にしましょう。

1級の2次試験

1級の2次試験も基本的も試験開始までは準1級と同じです。

ただ今回の受験者は5人しかいなかったために待機教室に試験後に戻ってきてOKでした。(初めの人が戻ってきた時にはもう誰も教室にいないため。)

試験内容
教室に入り、挨拶をして席に座ると5つのテーマが書かれた紙が渡されます。英検と違い各テーマには100文字程度の文章がついています。流しで読める程度の難易度の文章なのでテーマを決めたら読んでおきましょう。

正確な準備時間を忘れてしまったのですが、テーマを決めて考えるのに数分の時間があります。英検のように決まった時間のスピーチをするのではなくあくまではじめに自分の考えを述べて、そのまま質疑応答に入っていく流れになります。

私の場合ははじめに「書かれてる内容についてちょっと話してみて。」と言われたのですが、言われない人もいるようです。なお準1級と違い緊張を解すための簡単な自己紹介はなくいきなり会話が始まりますので面を食らわないようにしましょう。

正直な話、沈黙もかなりしてしまい文法も無茶苦茶だったので受けた直後は「確実に落ちた…。」と落ち込んでいたのですがそれでも受かってしまいました。合格率も7~8割程度あるらしく2次試験はそれほど厳しい判定でないのかもしれません。

まあ、こんな事が書けるのも運良く受かったからなのですけども。

独検受験記録はこんなところです。

何か質問がありましたらコメント欄にどうぞ。分かる範囲でお答えします。

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4 Responses to “独検1級合格者による受験者に役立つかもしれないメモ”

  1. 独語花子 Says:

    はじめまして、昨日1級を受けました。
    残念ながら和独に時間がなかったため全くかけませんでした。でも他はほとんどが正解でした。
    和独が全く書いてない状態では受からないのでしょうか?お返事よろしくお願いいたします

  2. 砂鉄 Says:

    あの文法や読解をほとんど正解はすごいですね!
    特に足切り点はないはずなので合計点さえ合格水準に達していればOKだと思いますよ。

  3. 生姜sp Says:

    はじめまして、ありがたく参考にさせてもらっています。1級の1次試験に受かり、もうすぐ2次試験を受けます。
    2次試験は、テーマの紙について、そしてそこから広がった会話のみで評価されるということでしょうか。

  4. 砂鉄 Says:

    すいません、全然コメントを見ていませんでした。2次試験に関しては他に評価する項目もありませんし、そうだと思います。

    合格されていることをお祈り申し上げます。

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